それでもインターメカニカが欲しい

このHPに書かれているインターメカニカ356(以下356)の紹介記事ポルシェ356 インターメカニカ レプリカ 空冷は、お約束の提灯記事ばかりである。それを真に受けて356が欲しくなり「インターメカニカのバイヤーズガイド」をクリックしてしまったあなた。それは大きな過ちを犯す第一歩である。

ここでは356を取り巻く現実を直視することで、あなたの犯そうとしている過ちを正していきたい。ここを読んでなおも356が欲しいという強い意志、これからあなたが巡り会うであろう様々なトラブルに対して途中で放棄する(車を売り飛ばす)ことなく果敢に挑戦しようという人、たくさんの選択肢の中でなぜ356でなければならないのかが明確になっている人こそ、次のページに進むことが出来る。

とにかく356は狭いぞ!

 356は二人しか乗れない、荷物も積めない車である。1泊2日程度の旅行ならなんとか2人分の荷物も入るかも?という程度です。

トランクはスペアタイヤが鎮座していますからカバンなんて入りません。私はゴルフに行くときは助手席にキャディバッグを乗せて行きます。本当に彼女や奥さんと遊ぶか1人でドライブやゴルフにしか行けません。

とにかく走ることに徹した車です。

タマ数も全然期待できません

 現在、356の中古車はほとんど存在しない。20年間で100台ポルシェ356 インターメカニカ レプリカ 空冷強しか流通していないのでほとんど見ることはない。たま〜にまだワーゲンシャーシを使っていたころのインターメカニカスピードスターにめぐり合うこともある。

しかしセカンドカーとして356を所有しているオーナーも多いので、極々たま〜にインターメカニカに出会うとほとんど新車みたいな中古車に出会えるといえます。

事実私のクルマは11年落ちでしたが実走7000キロでほとんど新車でした。作りのいいインターメカニカでは10年落ちでさえ新車の輝きを放っていることも多いのです。
  でもあくまでも中古車に出会える確立は低いといえます。どうしても中古車狙いの方は日本の総代理店のインターメカニカ東京にコンタクトを取るといいでしょう。主要オークションサイトも参考にされるといいです。ただ値落ちがほとんどしないので20年落ちでも200万〜300万円前後の費用は考えておいたほうがいいと思います。

新車は買えるが高いぞ!

 エンスージャストの本場アメリカを中心に飛ぶように売れている356。ただ小規模メポルシェ356 インターメカニカ レプリカ 空冷ーカーでフルオーダーに対応した完全ハンドメイド生産にこだわりを持っているため年間生産台数はたったの25台。

1年間に世界で25人しか手に入れられないのです。ここ数年は「オーダーしてから1年以上待った」という話はよく聞きます。フルオーダーなのでこだわると余計に長くかかるのは仕方ない。さらに買いにくくする追い討ちもある!排ガス規制により空冷フォルクスワーゲンエンジン1600cc(〜2000ccまである)が生産中止になってしまった。今までよくぞキャブレターでクリアしていきたものだと逆に感心する。

今は1973年までのポルシェ911(通称ナローポルシェ)のエンジンと足回りをフルオーバーホールしてインターメカニカに移植した「ナローポルシェ356」しか新車で買えない。
今でもフォルクスワーゲンエンジンの新車は購入可能だそうです。他にもナローポルシェのエンジンや水冷のアウディのエンジンを搭載したインターメカニカを購入できます。

こんな人は356以外を選べ!

ノントラブルで乗りたい人  ポルシェ356 インターメカニカ レプリカ 空冷
356は新車で作っていますが、エンジンは新品でも設計の古いワーゲンのものですし、ドライブトレーンもワーゲンのものを一部流用しています。だからタフで壊れにくいと言えますが決してノントラブルというわけではありません。

  致命的なトラブルはまずありませんが、個体によってはマイナーなトラブルは出ると思ってください。これはコストを下げるのはもちろん、ユーザーに気軽に維持できるよう考えた結果だと思います。トラブルがあっても普通の町工場で十分対応できるはずです。パーツに不自由はしません。
  ただどうしても故障はイヤだ!っていう人には向かないと思います。

オリジナル(本物)じゃないと恥ずかしい人  
 世界中ではさまざまなレプリカが存在します。カウンタックレプリカやフェラーリテスタロッサレプリカなどは、アメ車のポンティアックフィエロ(実はフィエロはインターメカニカ社設計のパクり)をベースにボディを載せ変えています。こんな風にレプリカはベース車があってそれにオリジナルボディを作って載せてあるだけという車ばかりです。

その点356はベース車が存在しません。シャーシから作り出しているという点は他社と異なるところである。でも所詮レプリカはレプリカなのです。オリジナルではないのです。インターメカニカ356もオリジナルを購入できるくらい値段は高いです。「これ本物ですか?」と聞かれたときに「インターメカニカだよ」って胸を張って言える方でなければ肩身が狭いかもしれないです。ちなみに私は「本物ですか?」と聞かれたら「インターメカニカです」と答えています。

いまどきDOHCエンジンじゃないのって人  ポルシェ356 インターメカニカ レプリカ 空冷
最近では普通のセダンでもDOHCエンジンで、もちろん水冷ですよね。ポルシェもとうとう水冷になってしまいましたよね。356は空冷のOHVエンジンです。とっても古い型のエンジンを載せています。ターボも無ければスーパーチャージャーもありません。最新の軽四にさえ軽〜くぶち抜かれることもあります(笑)。もしスピードを追求したいなら356でもポルシェ911でもありません。最新のスカイラインGTRを買いましょう!買って安心、乗って安心。

でもボクサーエンジンがいいよ!って人
ポルシェ356 インタ−メカニカ レプリカそういう人にはスバルをオススメします。正直スバルの水平対抗エンジンは世界一の流通量と完成度だと思います。ポルシェのボクサーエンジンなんてすっかりスバルに負けています。インターメカニカ社では厳しくなる排ガス規制に空冷OHVエンジンとキャブレターで対応してきました。だがそろそろ空冷水平対抗OHVでは規制をクリアするのが難しくなってきました。市販車でアウディの水冷エンジンを積んだ356もあります。今後はスバルエンジンや電気モーターを積んだ356も検討されると個人的に嬉しいです。

356みたいにかわいくて目立つ車がいいって人  ポルシェ356 インターメカニカ レプリカ スピードスター
そういう人にはビンテージビートルがおすすめ。一応356とは親戚関係になりますし、乗り味も似ているかもしれません。アフターパーツも大量にありますし安く手に入ります。専門雑誌もありますしイベントも毎年各地でたくさん開催されています。不変の人気があります。女性からのウケもいいはずです!!

600万円以上も出してなぜ356?って人  
旅芸人1そういう人にはポルシェボクターかポルシェケイマンがおすすめ。個人的にはフェルディナント・ポルシェのスピリッツは微塵も感じられないものの、あれだけの低価格でポルシェを提供したのは立派。価格帯はインターメカニカとまったくかぶります。しかも最新ポルシェなら女の子にもモテますし周りの評判もいいと思います(笑)

ポルシェと言えば911でしょ?って人  
ポルシェ356 インターメカニカ レプリカ スピードスターそういう人には個人的にナローポルシェを勧めたい。あの官能的なエンジンはまったく別物。今のポルシェがおもちゃに見えるほど「これぞクルマ」って思えるのが73年までのポルシェ911。昔からのポルシェファンなら今のポルシェに満足できない方も多いと聞く。それは現在のポルシェ社が生き残るためにはクルマを「量産」するしかなかったからだろう。私も964が出たときにポルシェ911に試乗した。もちろん速かったし欲しくなった。でもポルシェじゃなきゃ!って言う明確な理由は見つからなかった。ポルシェより速いクルマは国産車にだって存在するし、ボクサーエンジンだってスバルのほうが優れている。つまりブランドイメージに頼っているように思えてならない。だから「ザ・ポルシェ」というブランドが好きな方なら73年までの911をオススメします。腐ってもポルシェなのだらから…。

まだ諦めなきれないですか?

 さてどうでしょうか?これでもまだあなたは356が欲しいだろうか。「もういいや」という人は賢明な判断を下したと思う。しかし、それでも356が欲しいという人には、私から独断と偏見のアドバイスを・・・356は上述のような普通の車とは違う。またいろんなメーカーからポルシェ356のレプリカが作られています。しかし、ここまでこだわりがあるメーカーはインターメカニカ以外に存在しないでしょう。オリジナルポルシェ356オーナーにも一目おかれる特別の存在なのが唯一インターメカニカ356なのです。この手の車を乗りこなすには、なぜポルシェ356 インターメカニカ レプリカ 空冷356でなければならないのか、明確な根拠を持つ人でないとつらいし途中で維持することを棄権してしまうでしょう。

「356が好きだから欲しい」、「見た目がカッコイイ」という漠然とした理由だけでは今ひとつ弱い。ならばなぜ好きなのか、具体的にどう好きなのか、自分は356で何ができるのか、356をどうしたいのかを考えて欲しい。それがなければそこら辺を走り回るだけで飽きてしまうか、実用性のなさに嫌気がさしてすぐに売り飛ばすことだろう。これは昔から多くの旧車の間で繰り返されてきたことで356にも当てはまるし、オーナーとしては悲しい出来事である。

 人によって様々な答え・様々な方向性があるが、それを一言で表すならば、356とは自己研鑽と自己実現ができる車なのである。なぜなら情報の少ない稀少絶版車だからこそ、上述のとおり欠点の多い車であるからこそ改善の余地が生まれ、そこに人それぞれの目標ができるためだ。自分にとって新しい領域を切り開いていくには抵抗がある。我慢がいる。厳しさもある。でもこれをやりきったらきっととてつもないパワーが出てくる。目標達成のために努力し目標を現実のものとしたときに得られる大きな達成感、さらにこれらの情報をインターネットやイベントを通じて全国のオーナーに還元する際に得られる自己実現の瞬間。これこそが他の車では味わえない356ならではの醍醐味であると確信する。