特徴:ポルシェ356を現代に伝えるインターメカニカを選ぶ理由はここにある!インターメカニカ356の基礎知識、メンテナンス、購入ガイド

  • カルマンギア Karmann Ghia Porsche
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レースで培ったオリジナルシャーシの採用

ポルシェ356 インターメカニカ レプリカ 空冷インターメカニカロードスターの大きな特徴は、多くの356レプリカがVWのシャシーを用いますが、それを完全否定しオリジナルのフレームを使っている点であることから、他のレプリカでは成し得ない非常に高い剛性とハンドリングを実現し、オリジナルの本物ポルシェ356でさえ味わえない『究極のスポーツ走行』を実現していることです。

またこのオリジナル角型チューブラーフレームは、レーシングカーを開発してきたインターメカニカ社の技術の結晶をそのまま356に採用した、他社では真似の出来ないフレームです。超軽量でありながら剛性が高く、自動車ジャーナリストの徳大寺有恒氏が「世界一剛性の高い車じゃないかな?」って言ったのもうなずけます。

これは、高速道路を走れば吸い付くような足回りやコーナーリング性能を体感できましたしたので納得です。ビートルのシャーシではもちろん、本物のポルシェ356でも決して成し得なかった基本的な性能だと思います。その理由を、インターメカニカの設計図を見た、単身カナダに乗り込んだ英語のまったくしゃべれない堀井さんのサポートを買って出た、元レーシングカーのメカニックであり、工業デザイナーさんに教えられました。それが
①基本設計がズバ抜けているという点に尽きること。
②前後左右のバランスが他社では真似の出来ないほど素晴らしいからコーナリング性能がずば抜けていること。
小さくとも自動車メーカーであるIM社が作ったから成し得たのです。

つまりポルシェを越えたのではなく、ポルシェ356の形をしたまったく別のスポーツカーだと言えるのかもしれません。他社のレプリカにも試乗しましたが、圧倒的な違いがありました。峠でも下りならたいがい負ける気はしません。もちろん最新のクルマとですよ!!!それほど走りはいいんです!

オリジナルポルシェをしのぐオーバークオリティな高品質!

ポルシェ356 インターメカニカ レプリカ 空冷他社の製品を見ると、レプリカだから格好さえよければ中身は手抜きだっていいじゃない!ってところがこのインターメカニカにはまったくありません。

まずボディですが、よほどの詳しい人でないとドアの閉まり具合を見てもファイバーボディだと気づかないほどカッチリしまります。

私のクルマはもう25年経ってますがまったく丈夫なドアです。普通のオープンカーではこうはいきません。経年変化でボディはねじれドアや窓がうまく収まらない話はよく耳にします。しかしインターメカニカには妥協がありません。

内装に関しては品質の高いイタリアン高級レザーをふんだんに使っているので、20年経っても伸びたり縮んだりしていません。本当に品質が高いのです。また他社では外装こそポルシェ356の格好をしていますが、内装に目を配ると、悲しくなるほどクオリティが低かったのです。

もちろん先に述べたように走りの品質も最高です!!オリジナルポルシェを超えていると断言できます。(ついに言っちゃった!!)

剛性感のある足回り、高回転まで回るエンジン

ポルシェ356 インターメカニカ レプリカ 空冷私は長年空冷フォルクスワーゲンを乗っていましたので大体の乗り味はわかってインターメカニカを購入したつもりでしたが、期待を大きく外れました。

空冷ワーゲンのBA型エンジンは本当によく回ります。いつもぶん回しています。レッドゾーンが6000回転なので5500回転は回します。しかし全然悲鳴をあげません。6000回転を少し超えて走るとスピードメーターの最高速を超えたこともあります。本物のポルシェでもこのような走行はなかなか実現できないと思います。

また今まで乗ったワーゲンとは異次元の世界です。ピュアスポーツカーにふさわしいと思いました。ブレーキはフロントディスク、リアドラムですがビシっと効きます。RRエンジンの特性を知った上でスポーツ走行をするとこんなに楽しいクルマはないでしょう。

40年もの耐久性!だから今インターメカニカが求められてる!

ポルシェ356 インターメカニカ レプリカ 空冷インターメカニカの生みの親、フランク・レイズナー氏、そしてインターメカニカの伝道師、堀井正昭氏。この二人の共同作業によって生まれたネオ・インターメカニカ(1985年生以降生産されたIMはあえてこう呼ばせてもらいます)は、このクルマ1台でカーライフを一生共に出来る素晴らしいボディの耐久性があるそうです。(堀井氏の話によるとボディは40年の耐久性があるそうです)

現在の車で10年選手といえばもうボロボロですし、デザインも古臭く見えます。しかしインターメカニカの10年選手はまだ新品のようにボディはまったくヤレていません。

これは1950年代からすでに未来を見据えた古臭くならないデザインが秀逸だったこともあります。本当に今まで『古臭い』だの『ダサイ』だの言われたことは一度もありません(思われているかもしれませんが)。逆に今の若者が見ても『新鮮でカッコイイデザイン』なのです。50年も前からすでに完成された永遠不滅のカッコイイデザインと相まって生涯のよき相棒になることは間違いないでしょう。

そう考えれば、車両価格が高い(乗り出し価格で600万円オーバー)と言えども、相当コストパフォーマンスの高い車だとわかります。そういえば「道具はええもん買えば長持ちするやん!」ってよく堀井さんが言っていましたが、まさにこれに当てはまるのがインターメカニカだと思います。

※追記:2022年、IM社はすべての車両の生産を終了しました。